2022年5月13日の法改正で免許制度が変わり、一部の高齢ドライバーに実車による「運転技能検査」が実施されることになりました。
「運転技能検査」に不合格となれば、免許取消となります。
対象は、全ての高齢ドライバーではなく「違反歴のある者」
今回の法改正で対象になるのは、一定の違反例のある高齢ドライバーです。
対象
- 75歳以上
- 一定の交通違反歴(違反行為)がある者
「一定の違反歴(違反行為)」とは、以下の項目となります。
- 信号無視
- 通行区分違反
- 通行帯違反等
- 速度超過
- 横断等禁止違反
- 踏切不停止等・遮断踏切立入り
- 交差点右左折方法違反等
- 交差点安全進行義務違反
- 横断歩行者妨害等
- 安全運転義務違反
- 携帯電話使用等
高齢ドライバーによる事故の予防に資する制度の策定に焦点を当てられた改正のはずでしたが、無事故無違反の優良ドライバーは対象外となることになります。
これから事故を起こすかもしれない高齢ドライバーは対象外ということになります。第一歩である一方、目的としては問題が残ると言えるでしょう。
ネット上ではこの法改正について、「素晴らしい」「もっと早く導入してほしかった」と称賛するユーザーがいる一方、「違反した後だと意味がない」「違反歴は関係なく実施してほしい」と、違反する前に検査を行うべきだという声も見られました。
https://car-moby.jp/article/car-life/road-traffic-law-accident/new-driving-skill-test-nov2021/
「安全運転サポート車(通称:サポカー)」に制限する免許が新設される
もうひとつの改正道交法における対策の要点として、「サポカー限定免許」に関連する条文の新設があります。
自動ブレーキ搭載車(後付けは対象外)を条件として、申請により限定免許を発行します。
しかし、事故をなくす為のサポカーが、本来返納するべき高齢者の過信に繋がる可能性が、懸念されます。